私の学び/幼少編01

このBLOGを愛読してくださっている方より

リクエストがありましたので、

私の幼少期からの学びや家庭生活等を

不定期に綴っていこうと思います。

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私の記憶は、2歳7ヶ月から始まっています。

妹が産まれる直前、祖母と二人で、

母の病室へ麦茶とおにぎりを差し入れに行った時から

記憶がスタートしています。

「今日からお兄ちゃんになるんだ。

だから、お母さんじゃなくて、おばあちゃんと寝ても・・・大丈夫!

お兄ちゃんだから!」

という、強烈な自覚が「物心」をつかせたのでしょう。

とは言うものの、幼少時の記憶はかなり断片的ですので、

物心がつく以前の私の様子や、妹が産まれてからの私の行動は

母が語る思い出話と、当時の会話を録音してある数本の

「カセットテープ」に頼るところが大きいです。

その「カセットテープ」には、

幼稚園生の私と、言葉を話し始めて間もない妹と、母との

「しりとり」や「なぞなぞ」の様子が録音されています。

私はよくしゃべる子だったみたいで、「しりとり」の解答も

速かったのですが、言葉を覚えたての妹は、なかなかフレーズが

出てこない様子で、そのテンポの遅さに私はイライラしていたみたいです(笑)

私「はなび!」

妹「び・・・び・・・」

私「び、いっぱいあるがね!び、だよ、び!」

妹「び・・・び・・・(泣)」

私「もう、いっぱいあるのに」

私「・・・(泣)」

母「じゃあ、お兄ちゃん、もう一回「び」で別のを言えるかな?」

私「ビスマルク!」

(※ドイツの鉄血宰相「ビスマルク」ではありません。

当時そんなアニメがあったんです)

というような、一部始終が繰り広げられていました。

妹はなんとかして私に追いつきたいと、

必死になって言語の海と格闘しているようでした。

(言葉を覚えたての身で過酷だったと思います)

妹との「しりとり」や「なぞなぞ」が

私が「導く」側に立つ原点であったかもしれません。

また、別のカセットテープには、

もっと幼かった頃の私が、アンデルセンやイソップなどが

載っている、「世界のおはなしシリーズ」のページの数字

を読めるようになったことを、父が大変喜んでいる様子が

収録されています。

(私は、この「世界のおはなし」を朝な夕な何十回と

父、母がくたくたになるまで読んでもらっていたそうです)

当時は、父も若く、仕事が忙しかったせいか、

「機嫌が良く朗らか」といったイメージは少なくて、

厳しくて怖い、という印象が強かったんです。

でも、テープを聞いてみると、父は昔から、そのような小さなこと

でも喜んでくれる素朴な人だったんだなあ、としみじみ思います。

このように小さなことをほめる、ちょっと違った角度からほめる

というのは、父母ともに共通していたかもしれません。

当時私は「リブロック」というブロックのおもちゃで、

飛行機や、ロボットなどを組み立てては壊す遊びが好きだったんですが

私が、剣を納める鞘(さや)を作ったことを

母は大変ほめてくれました。

おそらく、普通は剣を作ったところで満足しそうなところを、

鞘(さや)まで作って完成させたところに、母は感心したのでしょう。

実は、その「リブロック」には購入時に、ひと悶着があったのです。

その「リブロック」というおもちゃは、訪問販売の人から、

母が独断で購入したものでした。

「このおもちゃは、お店では売っていない代物です。

たしかに似たようなブロックのおもちゃは、たくさん販売されていますが

このリブロックは、そのような商品にはない、

子ども達を飽きさせず、創造性を高める工夫がたくさん施されています。

ですから、少々お高いですが、他のものとは質が全然違うんです」

という販売員の方のお話から、これは買うべきだ!と母は決断したのだそうです。

しかし、その晩、父は

「訪問販売の口車に乗って・・・なんでそんな高いのを買うんだ!

おもちゃ屋にいけば、いくらでも安いのが売ってるじゃないか!」

と怒り出し、

母が、いくらその教材の質の良さを訴えても、聞く耳を持たず、

もめにもめたんだそうです。

そのような経緯があるため、

私が、剣を納める鞘(さや)を作ったときに、母は

「販売員さんの言ってることは間違いなかった。

確かに創造性を高める教材だった。

私が買うのを決断したのは間違ってなかった!」

と思ったんだそうです。

※今でも「リブロック」売ってるみたいですね↓

https://www.blg.co.jp/livelock/

ドイツ生まれのリブロック、1978年、国内販売開始と

ありますから、母が購入したのは、日本で販売され始めて

まだ間もない頃だったことになります。

先見の明があったんでしょう。

リブロックは、本当にギタギタになるまで遊び倒しました。

幼少時の良い相棒でした。

取りとめも無く、幼少期の私の生活を書き綴ってきましたが

今日はここで筆を置くことにいたします。

最後まで読んでくださってありがとうございました♪