開校2ヶ月半、夏休み講習を終え、
休み明けテストの嬉しい報告が届き始めています。
夏に力を入れた英語・社会で偏差値が10もあがった人、
復習に力を入れた数列や、有機化学をばっちり得点できた人、
学校の数学小テストで90点以上を叩き出し、上位に食い込み
学習のコツをつかみ始めた人・・・
小さな芽が、大きく芽吹き始めています!
小さな芽、しかしながら、確かな芽吹きです。
工夫して頑張ったことが、すぐに形として現れ始める。
こんなに嬉しいことはありません。
結果が現れるまでには、時に長い年月を要することだって
あるのですから。
才能のある人ほど、雌伏(しふく)の期間は長かったりします。
私が最近楽しみに観ている朝ドラのモデルである、
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんは
40歳になって初めて、世間に評価され、世に名を成しました。
今、芳(かんば)しくない結果がはね返ってきて、
う~んう~んと頭を悩ませている人がいるのも知っています。
でも、それだってひとつの大切な芽であると思っています。
頭を悩ませ「何とかしたい」ともがいているということは、
これから伸びていくための力が、内部に蓄えられている時期
なのだと、私は思います。
苦しい時期だと思いますが、内部での葛藤は、
必ず大きな成長につながります。
大丈夫です。きっと視界が開けてくる時が来ます。
私達、師の側に立つ人間は、形として結果が現れる前の、
まだ地面の中に隠れた状態にある生徒の努力や成長を
見抜く眼力と、それを見守り、信じ、育んでいく胆力を
持たなければならないと思っています。
数値や形として現れたものをあれこれ評価するのは容易いですが、
形になる前のものを見つめ続けることは難しいものです。
でも、芽がすぐ出ないからといって、水やりを忘れては
そこでおしまいになってしまいます。
生徒のみなさん、
今、外に現れ始めた小さな芽、そして、まだ地中で必死に
力を蓄えている小さな芽を大切に育んでくださいね。
小さな芽の誕生を大いに喜んで、大きく育てていきましょう。
どんな大樹も、最初はひとつの小さな芽だったのです。