君がいなくなってふた月
私たちは静まり返った
13年の歩みに耳をすませた
どの風景の隅にも君がいてくれたから
私たち家族は今もこうしてひとつの船に乗っていられるのだ
君がいなくなって
船はとても軽くなってしまった
軽いということはこんなにも寂しいことであったか
軽いということはこんなにも辛いことであったか
でも君は私たちが次に飛べるよう
私たちを軽くしてくれたのだ
こうして新しい君を迎えるための
とてつもなく重い軽さを
私たちに贈ってくれたのだ
新しい君よ
君は今 私たちに迎えられることも知らずに眠っているか
それとも私たちと共に歩む未来の夢を見てくれているか
私たちは君に夢を見ている
君と共に夢を見られることを夢見ている