なぜ人は不安やイライラ、自分を責める気持ちといった心の澱(おり)を溜めてしまうのだろうと考えていました。
どうしたら心の澱を溜めずに済むのだろうかとよく考えていました。
昨日のことです。
自分の部屋の床にホコリが溜まっていたので、いわゆるコロコロをかけてホコリを取っていました。
2、3日前にコロコロしたはずなのに、もうホコリが溜まってるなあ…
このホコリは一体何処からやってくるんだろう…
そうぼんやり思っていた時に、ふと、私は気づきました。
ほっておけば床にホコリが散れるのは当たり前のことではないか。
人の心に澱(おり)が溜まるのも、当たり前のこと、自然なことではないのだろうか。
これまでは、心に澱を溜めないようにするにはどうすればいいのかを考えてばかりいたけど、
ホコリと同じで、こまめに掃除をすればいいだけの話なのではないか。
私は急に心が軽くなりました。
不安、ストレス、焦り、責めといったネガティブな感情の澱(おり)が心に溜まるのは、
生きているならば起こりうる、ごく自然なこと。
だから、普段からこまめに、心の底に溜まった澱、心のパイプに詰まった汚れをお掃除できればいい。
そのお掃除の方法は、人によって様々でしょう。
ジョギングをして汗を流すこと、歌を思いっきり歌うこと。
気持ちの良い湯船につかること、気の置けない友人とおしゃべりをすること。
ドライブをすること、小さな旅をすること。
自分の好きなことに身をゆだねる時間は、心のおそうじをしている時間でもあると思います。
そしてそれは、生きる上でとても優先順位の高い大切なことだと思います。
また、忙しくて時間がたくさんとれない時には、
目を閉じ、静かに深呼吸をするだけでも心のおそうじになるようです。
その際、息を吐く時には、頭とからだに溜まったモヤモヤが全部外に出ていき、
息を吸う時には、頭のてっぺんからキラキラした空気が入ってきて、
頭とからだのすみずみまできれいになっていくのをイメージすると、もっと効果があるようです。
明日からはセンター試験が始まり、本格的に受験のシーズンが始まります。
受験生の方も、その保護者の方々も、また先生方も、不安や心労が溜まることが多いかと思います。
とりわけ、自分にネガティブな感情が溜まること自体を責めてしまいがちな方は、
そういった感情が溜まるのは、当たり前のごく自然なことだと思うと、少しでも気が楽になれるかもしれません。
そして意識的に、ご自分にとっての「心のおそうじ」になる時間をとれるといいなあと思います。
心がクリアになると、人は持っている力を発揮しやすいもの。
受験生の方は集中力が高まり、保護者の方は見守る力が高まり、先生方は教える力が高まると思います。
私も今年は特に、こまめな心のおそうじを心掛けたいと思っています。