32歳の朝を迎えました。
朝の光を浴び、冷たい風に身をさらしながら
庭の花々を眺めていたら、
ふと、
私は今、奇跡的な巡り合わせで、
この時代の、この場所に、
旅をしにきているんだということを思いました。
これまでに出会った人達はみんな、旅先で奇跡的に出会った人達。
そう思うと、いろいろなことが尊く感じられます。
今日つける日記は、奇跡的な旅の日記の1ページ。
そのような境涯で、新しい365日を生きることができたらと思います。
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また朝が来てぼくは生きていた
夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
柿の木の裸の枝が風にゆれ
首輪のない犬が陽だまりに寝そべってるのを
百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう
あたり前な所のようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ
―谷川俊太郎「朝」より