学習サロン ブリリアンス

尊い仕事

大人になると、友人、知人、親族から、「今何してるの?」(どんな仕事してるの?)と、まず聞かれる。

その時、「通りの良い」仕事や、肩書きを持っていれば、とても楽だ。

でも、「通りの良い」仕事や肩書きのない、他人には説明し難い人生の時間を過ごしている時もある。

単純に答えるなら、無職です、とか、バイトです、とかいうことになろうが、そこには様々な事情が隠されていることが多い。

その当人とよくよく話をしてみれば、複雑な家庭事情の中で、他の家族を支えるために、無職だったり、バイトだったりする人もいる。

また、自分の深い所にある願いを大切にするために、無職という選択をしている人もいる。

その人達と話をしていると、「仕事」とは何だろうと考えさせられる。

よっぽど親しい間柄でなければ話せないナイーブな物語を含む、「ある家族を支える」という仕事を、厳しい経済状況の中で、肩身の狭い思いをしながら、やっている若者がいる。

でも、彼がやっていることは、本物の「仕事」だと思う。

そういう人達と接していると「尊い」という言葉の意味が、胸に染みてくる。

そういう「尊い」生き方を選択している人達が、肩身の狭い思いをすることの少ない、柔軟な、弾力のある社会が到来することを切に願う。

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