情報がすごいスピードで行き交う時代になり、便利になった反面、
飛び込んでくる情報に惑わされずに、何かひとつのことをひっそりと温めていくことが難しくなっているかもしれません。
電話もテレビもメールもネットもない時代では、次の新しい情報が入ってくるまで、ゆっくりと誰かを思ったり、自分の考えを深めたりすることができました。
昔の人は、情報を容易に手に入れられない代わりに、自分の「芯」になるものを、ゆっくりと手間ひまをかけて、育むことができたのではないかと思います。
手間ひまよりも効率が優先される今日ですが、現代よりも昔の方が「豊か」だった部分もあるかもしれません。
時には、文明の利器を通じて情報を得ることを意図的にやめて、今自分にある知識と知恵を、ゆっくりとひっそりと温めていくことも大切ではないかと思います。