大人は子どもや若い人に「本当に美味しいもの」を食べさせる義務があると思っています。
これは、素晴らしい知恵と技術で作られた一流の料理の美味さという意味だけでなく、例えば、自分が海や川で釣った魚の美味さや、一人で食べるのではなく親しい人達と囲む食卓の料理の美味さや、自分からは進んで食べようと思わないような、「大人の味」の美味さを伝えて行く必要があるという意味です。
大人が愛と笑顔をもって「本当に美味しいもの」を伝えて行く時、子どもや若い人たちは、自分の世界を大きく広げていくことができるでしょう。
「本当に美味しいもの」は人間が築き上げてきた文化の結晶です。そしてそれは、人間社会の愛の結晶でもあります。
私の教室も、教育という分野で、その義務を果たしていきたいです。