雨の日にこの黒板を外(教室の軒先)に出しておくと、雨のはね返りで、文字が溶け、汚くなってしまうので、外に出すのをずっとためらっていました。ラップで保護も試しましたがうまくいかず…。良い方法はないでしょうかね。
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この黒板は、いつも授業終了後の午後10時から午後12時くらいの間に書いて、翌朝教室の前を通勤・通学する方々に読んでもらえるように、夜のうちに教室の軒先に出して掲示しています。その後、私は帰宅し、翌朝この黒板にまつわるブログを自宅で書いてアップした後に、仕事場(教室)に向かうというサイクルを取っています。
ところが、教室に着いて、この黒板を見てみると、雨や湿気のせいで、文字がドロドロに溶けて、ホラー映画のような状態になっていることがあるんです。例えば、先日の「ブリリアンス5周年を迎えました」という黒板もドロドロになっていて、せっかくの記念日なのに、これを見た方は苦笑いされたんじゃないかと思って、本当にがっくりきました。
というわけで梅雨時期は、なかなか黒板を外に出す気分にならないのですが、先日ある方に「今日は黒板はないのですか?」と寂しそうな顔で言われたので、大変申し訳ない気持ちになったんです。
その方は、毎週水曜日に、私の教室の周辺にポスティングをされているご婦人で、「いつもここらへんを配る時には、この黒板を楽しみにしているんですよ」と、以前から声を掛けて下さっていたんです。還暦を過ぎた私の母と同じくらいのご年齢ではないかと思うのですが、相当な体力がいるでしょうに、真夏の暑い日も、真冬の寒い日も、大きな自転車を押しながら、ひとつひとつ丁寧にお仕事をこなしていらっしゃるその姿に、私も以前から感銘を受けておりました。
それで、その方が本日水曜日もポスティングにいらっしゃるのだろうけれど、その時に黒板がなかったらやっぱりガッカリするんじゃないかなあと思い、黒板の雨除けの対策を考えてみたのです。黒板をラップで巻いたり、ビニールで包んでみたり…。しかし、ラップやビニールに文字がくっついて中々うまくいきません。本当は、今日の黒板は「ラップで保護したらうまくいきました~!」と締めたかったんです。それを、そのご婦人に見せたかったのです。
さてどうしようと、悩んだ末に、ひとつの結論を出しました。
「ドロドロになってもいい。その方はきっと、ドロドロの文字であろうが、そこに黒板がないよりも、あった方が嬉しいはずだ。」
というわけで、今日の黒板は非常に冴えない内容ですし、きっとドロドロになっているでしょうが、それでも、外に出すという選択をしたのです。
完璧でなくても、不格好でも、ゼロとイチは違うはずですよね。
その方の存在がなければ、今日は黒板は外に出ていないでしょう。そして、このブログも書かれていないと思います。待っていてくれる方、期待してくれる方のおかげで、行動は促されるものですね。
できたら、来週の水曜日までには、雨除け対策の良いアイデアが思いつくといいなあ…。