みなさんは自分が勉強している姿を見たことはないかもしれませんが、人が集中して勉強している姿というのは大変かっこいいものです!
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私も塾講師歴が随分と長くなってきたので、これまでに、様々な形の「生徒の学ぶ姿」を見てきました。授業を聞いている生徒の姿、板書をする生徒の姿、指示されたテストを生徒全員が解いている姿など、色々見てきた中で、私が一番かっこいいなあと感じるのは、「ひとつの場所でそれぞれの人間が、思い思いに自らの勉強に打ち込んでいる姿」です。
十人十色と言いますが、人が十人集まれば、それぞれが置かれた状況も、持っている能力も、育まれてきた感性も違うわけです。だから、今やるべき勉強も本来違うはずで、各人がそれぞれに、今の自分にフィットする勉強を考えて実行するのがベストなんです。学校の授業では、どうしてもクラス一斉に同じ教材を同じペースでやらなければなりませんが、塾で行われる学びは決してそういう形でなくても良いんですよね。
ブリリアンスの第2教室で、生徒がやっている勉強というのは、本当に人それぞれです。それぞれに必要な勉強を、それぞれのペースで行っています。唯一全員が共有しているものと言えばおそらく、「この教室では、誰もが自らの学びの質を高めることを目指す」という理念だと思います。ですから、上質な学びを実現するために、いかにして上質な休憩を取るかということも、各人意識しています。
例えば、頭の疲れを取るために、休憩室で自主的に瞑想をしている生徒もいるのですが、これには私自身も驚かされました。そうやって瞑想したり、休憩室で机に臥して仮眠をとっている後ろ姿もまたかっこいいものです。
ひとつの場所でそれぞれの人間が、思い思いに自らの勉強に打ち込んでいる姿、そしてそのために思い思いに休息を取っている姿は、なぜかっこいいのか。それはきっとその姿が、「希望に満ちている」からでしょう。
生徒のみんなはいずれ教室を巣立っていきます。しかし、大人になっても結局、この教室でやっている勉強と同じように、この地球という一つの場所の様々な位置で、それぞれがそれぞれの「仕事」をやっていくことになるわけです。そのために必要なことを自ら考えて実行して行かなければなりません。時には、上手に心身を休めたり、色んなことを忘れたりすることも必要です。そうして、世界中で、その人ならでは上質で素晴らしい「仕事」が次々に花咲いていくことが、よりよい未来につながると、私は信じています。だからこそ、若者たちが自らの勉強に打ち込んでいる姿、そして休んでいる姿には、未来への希望が満ちているのです。そしてその背中に、未来を担えるたくましさの片鱗を感じるのです。
ブリリアンスの教室自体が、より良き未来の縮図であるように、これからも生徒と共に磨いていきたいです。