学習サロン ブリリアンス

生徒と同じ気持ちで

「こんなのできるようになるんだろうか…」と思っても、目的意識をもって、毎日トレーニングを続ければ、いつの間にかそこまで至ることができるんだなあという貴重な体験を、この4月にしました。

皆さんはスマホの「フリック入力」って、できますか?

キーをスライドさせて文字を打ち込んでいく方法で、多くの中・高校生はこの方法でLINEをしたり、twitterをしたりしていることと思います。

しかしながら、昔ながらの携帯の「トグル入力」(※キーを連打して文字変換していく方法。例えば「お」を出すには、「あ」のキーを5回も押さなければいけません!)に慣れ切ってしまっていた私は、スマホに切り替えた後もこの新しい技術を身につけることはありませんでした。

…尊敬の目で見つめていましたよ。同じ世代で、同じように携帯を連打してきたであろう友人達の多くが、「フリック入力」を身につけ、高速で華麗に文字を打ち込んでいく姿を。

新しい技術をすんなり受け入れられる人もいるのに、何で私は昔ながらのやり方から脱皮できないんだろうと、保守的な自分を残念に思いつつ、やっぱりスマホを連打する日々が続いていました。

そして今年の4月のある日のこと。

私の頭の中にふっとある啓示が降りてきました。

「You、本気の本気でフリック入力を身につけてみないかい?」

実はこれまでに何度か、フリック入力を身につけようと自己流で練習してみたのですが、うまく文字が打てず時間がかかるので、イライラして元のトグル入力に変えるということを繰り返していたのです。

何かスイッチが入った私は、まずフリック入力の正しい練習の仕方について調べることから始めました。

そして、iPhoneの設定画面をいじり、フリック入力しか出来ない状態にして、背水の陣を敷きました。

さらに私は自己流を改め、ある道場に入門して、トレーニングをすることを決意しました。

多くの人がフリック入力が劇的に速くなると絶賛していた、知る人ぞ知る名道場。

それがスマホアプリ「にゃんこフリック道場」です。

これがまたうまくできたアプリで、実用性とゲーム性のバランスがすごく良いんですね。

課題をクリアすると「ハンコ」と「お金」がもらえ、それらをうまく使ってボロボロだった道場をどんどん立派に改築していくうちに、フリック入力の腕前も格段に上達しているんです。

そのアプリの1コーナーに、「昇段試験」というものがあり、難しい単語を速く正確に入力していくと、どんどん得点が上がり、その得点に応じて、三級、二級、一級、初段、二段、三段、師範、名人と昇段していけるんですね。

そしてそのコーナーには、何十万点も取っている全国の「名人」達がランキングされています。

フリック入力も遅く初段を取るのがやっとだった練習初期の私は、この猛者達を見て、「どうやったらこんな点数が取れるんだろう、こんなの本当に自分にもできるようになるんだろうか…」と、目の前に続く果ての見えない千里の道にぽつりと立っているような気分がしたものです。

でも、でも、でも…。

これが不思議なもので、毎日、少しずつ難しくなっていく課題に答えていくうちに、そして得点が少しずつ伸びて成長している自分を喜んでいるうちに、ついに私もその仲間入りをすることができたんです。

段位は「名人」になり、得点も198466点に到達、全国6位にランキングされたのです。

ちょっと大げさかもしれませんが、目的意識をもって、毎日トレーニングを続けていれば、知らぬ間に、以前の自分からは想像もできなかった程の高いステージに到達できることもあるんですね。

1カ月前の自分はこんなスピードでフリック入力なんかできなかったですもん。

フリック入力を難なく身につけた方からすると何てことはない話だとは思うのですが、今回の体験を通じて、生徒と同じような気持ちを味わうことができ、その意味で私にとって大変貴重な知見を得ることができました。

私の教室に入ってくる生徒の多くも、フリック入力ができなかった当時の私と同じような気持ちを持っているかもしれません。

苦手な数学・理科をできるようになりたいなあ…。

どうやったらできるようになるんだろう…。

自分もいつか数学や理科の達人になって、目標を達成できるだろうか…。

最初はみんな自信がないですよね。不安ですよね。

でも決意して入門し、目的意識を持って、毎日トレーニングを積み重ねていけば、必ず成長があります。

そしてどんなにささいな点でも良いから、成長した点に目を向け、それを大いに喜ぶこと。

そうして行くと、知らぬ間に、すごく高いステージまで到達しているものです。

できなかったことができるようになるのは嬉しいものですよね!

ブリリアンスも、私にフリック入力を楽しく身につけさせてくれた「にゃんこフリック道場」と同じように、生徒のみなさんの数学・理科の力、そして自学自習力を劇的に高められる道場であるように、これからも精進していこうと思います!

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