普段生徒には、なぜそうなるのか?という因果を深く考えるように指導しています。
そして、勉強している自分を一段高い視点から眺め、客観的に分析して、より良い勉強の工夫をするように促しています。
でも、時と場合によっては、因果なんか考えず、自己分析することもやめて、深く考えないアホになることもとっても大事だと思うのです。
無になること。
無になって、自分がなすべきことに淡々と取り組むこと。
ある生徒と授業中にたくさんお話をしていた時に、ふとその大切さを再認識させられました。
自分を分析し過ぎることで、苦しさの無限ループに陥ってしまうことがあります。
周りと自分を比べすぎて、本来もっている自分の素晴らしさに目が向かなくなってしまうことがあります。
何がなんでも勝たなきゃと肩に力を入れすぎると、逆に負けてしまう武道の試合のように、答えを得ようと力み過ぎると、自らの問いに飲み込まれてしまいます。
力むことを散々やってきた人は、逆に答えを得ようとせず、心を無にして、淡々とやるべきことに向かった方が、道は開かれやすい、そんな気がします。
剣道の試合の前は、印を組んで目を閉じ、黙想をする場合が多いと聞きました。
こころを無にするということは、実は大きな力の源なのかもしれません。