学習サロン ブリリアンス

そうして世界は動いていく

秋の空はいいですね。

青くて高くて広くて、吸い込まれそうです。

今日はとても天気が良くて、ちょこっとだけ近所の公園に散歩に行きました。

誰もいない公園の遊具に登り、公園のシンボルツリーの向こうに広がる空や、揺れる木の葉をぼんやりと眺めていたら、何とも言えない幸せな気持ちになりました。

日差しは優しくポカポカとしていて、「ああこれだけでもう十分に幸せだなあ、そしてこの時間はプライスレスだなあ」としみじみ思うのでした。

ブリリアンスには「変わりたい」と思っている人が来ます。

高い目標を達成したいという方もいらっしゃいますし、今のこのうまくいっていない現状を変えたい、そのための力を貸してほしいと思って門を叩かれる方もまた多くいらっしゃいます。

そのため普段は、自分を高めていくために「考え抜くことの大切さ」や「いかに集中して勉強に取り組むか」ということにフォーカスして指導をしています。

この社会で足場を築き、自分らしく生きていくためにも、真摯に問題に向き合ったり、自己を高めていく工夫をしたりすることはとても重要なことです。

しかし一方で、それと同じくらい、「問題に向き合わない」「ぽかんとする」「ただただ何も考えずにその時間を味わう」というようなことも、とっても大切だと思うのです。

人間は社会的な生き物ですから、生まれた時代や社会の尺度に合わせて、自らを高め、自らを変えていく必要が少なからずあります。

様々な問題に向き合い、乗り越えていく中で「成長することの喜び」を得たり、「周りの人の役に立てることの喜び」を得たりしていきます。

そういったものを「社会的人間としての喜び」と呼ぶことにしましょう。

これらも確かに大事になのですが、一方で人間はただの生き物、ただの動物でもあります。

人間が人間らしい知性を得る前に知っていた、生きる喜びも忘れることなく心に携えて置く必要があります。

犬や猫にも生きていく上でのストレスはあるでしょう。

でも、お天気がいい日に、縁側でひなたぼっこをしている彼らの姿は、様々なストレスを一切忘れ、ただただぽかんとして、お日様の温かさに身を委ねているように見えます。

そこでもし、犬や猫が頭の中でずっとそのストレスの元になること(例えば最近飼い主がイライラしていてよく八つ当たりをされるとか)を考えていたとしたら、そのぽかぽかとした素晴らしい時間の幸せは、砂のようにもろく崩れ去ってしまうでしょう。

同じように我々人間も、問題から離れ、考えることを止め、ただただその瞬間の幸せにフォーカスして、「生き物としての喜び」に身を委ねることが大切なのではないかと思うのです。

「考え抜いて解決する問題」も、もちろんあります。

でも「考えないことで気が付いたら、なぜか解決していた問題」だって結構あるものです。

吸って吐いての呼吸のリズムのように、「考える」「考えない」のどちらも大切にしましょう。

「社会的人間のしての喜び」と「生き物としての喜び」どちらもしっかり味わいましょう。

○○しなきゃダメだ、○○しないとやばい、どうしたらいいんだろう…と頭の中を問題がグルグルして、自分をいじめ出した時は、一切を忘れて、自分の好きな場所へと足を運びましょう。

そして、ただただその好きな場所の好きな時間を味わいましょう。

息を大きく吐いたなら、自然と息は吸い込まれるものです。

秋の空がとっても綺麗ですよ。

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