〔以下の記事は、ブリリアンス通信2017年6月号に掲載した内容を加筆したものです〕
イニシャルMさんからの質問 → 無機化学の暗記がなかなかうまくいきません。オススメの暗記法はないでしょうか?
西野先生の答え → 無機化学に限らず、理科の知識を暗記する時に大事なことをお話ししますね。
理科の教科書に書かれている知識は、重要度の高いものから低いものまで様々です。
それらを一度に頭に詰め込もうとしてもなかなか頭に入ってきません。
ですから、まず『重要度の高い核となる知識』を完璧に覚えるのです!
他の知識は、その核となる知識にくっつけるようにして覚えていけるので、暗記は楽になるはずです。
え?どうやって重要度の高い知識を見分ければいいかって?
それは『問題集によく出てくるもの』をチェックしていけばいいんですよ!
軽く基礎の勉強(インプット)を終えたら、基本的な設問が多い問題集を解いて、アウトプットしていきましょう。
最初から完璧にすべてを暗記しようとはせず、大まかに要点をつかんだら、早めに問題演習に移ることが重要です。
一通りその単元の基本問題を解き終わったら、繰り返し問われているものをチェックしましょう。
それらが『重要度の高い核となる知識』です。
(※余裕があれば、もう一冊ほかの基本問題集を解いてみましょう。複数の問題集に共通して問われている知識を見れば、重要な知識が一発で分かります。)
そして今度は再び、その核となる知識をしっかり暗記する時間を取ります。(インプット)
核となる知識を完璧に暗記したら、再び問題集を解きましょう。(アウトプット)
問題が格段に解きやすくなっているはずです!
自信がついてきたら、核となる知識に付随する枝葉の知識を覚えていきましょう。
そうやって、理科の学習は
インプット→アウトプット→インプット→アウトプット→…
を繰り返しながら、
最初は浅く、次第に深く学んでいくと、知識が理解を伴ってどんどん身についていきますよ!