高校3年の皆さんは大学入試センター試験、中学3年の皆さんは公立高校入試が近づいてきましたね。
今日は、数学・理科の実力テストや入試問題で得点を上げるコツのひとつをご紹介したいと思います。
問題を解いている途中で解法が見えずに行き詰ってしまったり、このまま計算を進めていっても泥沼にはまってしまいそうな予感を感じたりする時ってありますよね。
そういう時に試して欲しいのが、「もう一度問題文を読み直す」ということです。
問題制作者は、受験生に問題を解いてほしいと思っています。(本当です)
難しい問題を作ったからといって、受験生の正解率が0%では、難問ではなく悪問というレッテルを貼られてしまいます。
それは避けたい。できれば難しいけど、面白い問題だった、良い問題だったと語り継がれたいのです。
そこで、難しい問題ほど、問題文にはたくさんのヒントが散りばめられています。
特に気をつけて読み直して欲しいのは、問題の設定を記述してある、冒頭の「リード文」です。
「良い点を取るぞ!」と肩に力が入っていると、視野が狭くなり、(1)(2)といった小問の設定しか気にしていない場合が受験生の皆さんには往々にして見受けられます。
「リード文」をていねいに読むことで、設定を勘違いしていたことに気づけたり、隠れたヒントに気づけたりして、先に進むことができるかもしれません。
またこれは特に理科の問題を解く時に気をつけてほしいことですが、理科の問題では「リード文」だけでなく、「図や表」もていねいに読むようにしましょう。
この「図や表」をていねいに読んでいなくて、問題が解けないという人が多いですね。
読むのがめんどくさい、読まなくても多分解けるはずといった甘い考えを一切捨てましょう。
「リード文」や「図・表」をなめてはいけません。
ここはヒントの宝庫なのです。
さて「リード文」や「図・表」をチェックしたら、次に意識すべきことがあります。
「今までに解いた小問の結果を活用することはできないか」という視点で、問題文と自分が出した答えを見直してみるのです。
問題制作者は、小問を通じて受験生にヒントを与えようとするものです。
単独で(3)を解くことが難しくても、(1)(2)の結果をうまく使えば、解法が見えるようにうまく作ってあります。
(1)(2)は(3)のヒント。
うまく前問が使えないかを意識しましょう!
目の前にかかっていた雲の隙間から光が差し、さっと視界が開けてくるかもしれませんよ。
【今回のまとめ】