先週末から「西野雄士@ブリリアンス」として、twitterを動かし始めました。
今までも学習サロン ブリリアンスのtwitterアカウントは存在していたのですが、ブログがアップされた時に自動的に告知がツイートされるくらいしか機能していませんでした。
「学習サロン ブリリアンス」という名前だとなかなか呟きにくいので、西野の個人名を出して、ブリリアンスというよりは西野個人が今考えていること、興味のあること、読んでいる本などを呟いていくことにしました。(呟きというよりは140文字のミニブログと捉えています。)
フォロワーもまだ少ないので、良かったらフォローして下さると嬉しいです!
さて今日は昨日呟いたもののひとつをピックアップして、少し補足をしたいと思います。
高校生以下の人はあまり知らないバンドかもしれませんが、私はTHE YELLOW
MONKEYというロックバンドが高校時代からものすごく好きで、大ファンです。
日本のロックバンドで、「夜」を描かせたら、右に出る者はいないんじゃないかと思っています。
しかしながら彼らは、私が大学3年生くらいの時に突然活動休止して、最終的に解散となってしまいました。
それから10数年、私は飽きることなく彼らの過去のアルバムを繰り返し聴いて過ごしていました。
私の思い出のひとつひとつに彼らの楽曲がBGMとして流れています。
そんな毎日を過ごしながら、知らぬ間に16歳だった少年西野が35歳の青年西野になってしまった2016年1月8日、衝撃的なニュースが全国を駆け巡りました。
イエローモンキーが再結成する、と。(彼ら自身は「再集結」と呼んでいますが)
いやあ、言葉にならないほどの嬉しかったですね。
2016年末に鹿児島で行われた公演にも行ったのですが、ステージが始まった時の興奮は生涯忘れないと思います。
さて、そんな彼らの再集結からの動きを追ったドキュメンタリー映画「オトトキ」が先日公開されました。
大変素晴らしいドキュメンタリーだったのですが、その中で、彼らの楽曲をプロデュースしたことがある、世界的な音楽プロデューサーが次のようなことを言っていて、私は大変感銘を受けました。
「私自身は今72歳だが、常に成長し続けている。ずっと上を目指している。20年前よりも今の方が技術的には上だ。
しかし、20年前に作った曲を聴いても、それはそれで悪くない。悪くないんだ。」
人を教える立場にある私もまったく同じで、常に成長していきたいですし、実際、成長し続けていると感じています。
1年前の自分より、今の自分の方が知識も経験も技術も上だと思いますし、1年後の自分の方がもっと上でしょう。
なので私は、時折、昔の生徒には申し訳なかったなあ、と思うことがありました。
過去には、知識不足、経験不足で、生徒をうまくリードできかなかったこともたくさんありました。
だからこそ、この音楽プロデューサー、トニー・ヴィスコンティの言葉を聞いて、心が晴れるような思いがしたのです。
「とてもいい」じゃなくて、「悪くはない」というフレーズを聞いて。
自分自身の過去の授業、過去の歩みを振り返ってみた時、失敗も色々とあったけれど、そういうことも含めて、たしかに、「それはそれで悪くなかった」と思える自分がいます。
かつて、知識も経験もない時の自分には、その時だからこそ湧き上がっていた情熱がありましたし、その情熱があったからこそ、成し得た勝利もありました。
ほんとうにベストが尽くせたかというと、自信はもてませんが、よりベターだと思うことを追究し、実践してきたとは思います。
今の自分ができることを用いて、よりベターだと思うことを追究し、実践する。
そうして生み出されたものは、「とても良い」と言い切れないにしても、「悪くはない」とは言えるものになるのではないか。
そして「悪くはない」と言えるものを生み出していく中で、「最高」と呼べるものが、時折顔を出すのではないか。
そいうことを彼の言葉から連想し、過去の自分にも未来の自分にもとらわれずに、今この瞬間に、今この自分ができることにフォーカスすればいいんだと、再認識することができたのです。
「とてもいい」「最高」とは思えないまでも、「悪くはない」と思える日々ならずっと過ごしていけそうな気がします。
今、この瞬間に、ここにある自分が、よりベターだと思うことを実行していくことさえできれば。