ブリリアンスの元受講生で、県外での1年の浪人生活を経てこの春に多数の医学部医学科に合格した方が、詳細な医学部受験記を書いて下さいました。
今回はシリーズ第4回、「理科・段階を適切に踏む」と題して、その方の高校時代と1年間の浪人生活における、物理・化学の学習についてのレポートをお送り致します。(⇒ バックナンバーはこちら)
〔物理〕
正直に言うと、私は最初物理があまり好きではありませんでした。
高校1年の段階では物理基礎よりも生物基礎のほうが偏差値10くらい高かったですし、理科4科目の中で一番好きだったのは生物でした。
ですが、鹿大だったら物理のほうがいいよと周りからの勧めもあり、物理を選ぶことにしました。
2年生になったばかりのころ、物理がすごく難しく感じられて、テストは平均点を下回るほどでした。
2年生の夏ごろに取り組む名問の森は、嫌いで仕方ありませんでした。
ですが、クラスの中に一生懸命物理を勉強している人が多く、一緒に張り合ってくれたので私も少し前向きに勉強できるようになり、2年の学年末テストではクラスで一番になることができました。
3年生になり、ブリリアンスで物理を学習する中で、疑問に思ったことについて妥協せずにしっかり問題に取り組むようにしました。
現役時から私が気を付けていたのは、教科書を大切にすることです。
とにかく教科書をしっかりと理解することです。
具体的に言うと、万有引力のエネルギーがなぜマイナスなのか、ケイ素はどのような電池に応用されるのか、という問いにすぐ答えられるようになるまでです。
このことが、浪人してから物理の力を伸ばすことにつながったのではないかと思います。
浪人してからは、基礎を埋めながら、東大や京大、東工大の過去問といったいわゆる難しい問題に取り組んでいました。
最初は戸惑いも感じていましたが、そのスタイルに慣れていくと、あれほど憎らしかった名問の森が簡単に感じられ、好きになっていくのを実感しました。
そして、現役時はあまりスッキリしなかった原子物理の面白さに魅力を感じるようになりました。
〔化学〕
現役時は、部活が終わってから部活の顧問の先生に化学の添削をお願いしていました。
入試までにおよそ110回ほど添削指導をいただいていました。
有機化学については、ほぼ毎日問題をいただいていたので、現役中に有機化学が一番得意になりました。
当時は無機化学にすごく苦労していたと思います。
なんでこんなに紛らわしくて覚えにくいのだろうとイライラしていましたが、その考えが甘かったのだと浪人してから思い知らされました。
浪人中通っていた予備校では、大手予備校で講師をされている先生に化学を習っていました。
浪人してから気づいたのは、化学の学習をする際は「段階を適切に踏むこと」が大切だということです。
現役時に周りで苦労していた自分と浪人して化学に自信が持てるようになった自分を照らし合わせてみると、いきなり背伸びをしないことが特に大事なのではないかと思いました。
⇒ 第5回「文系教科・良いとこ取りを目指す」に続く
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Author 1センチちょっと前(鹿児島県立鶴丸高校卒)
鹿児島大学 医学部 医学科 東京慈恵会医科大学 医学部 医学科 他
医学部 医学科 多数合格 英検準1級取得
〔高校3年時〕学習サロン ブリリアンスにて数学・物理の個別指導を受講
地元の予備校および地域の学習塾の自習室を利用
〔1年間の浪人時〕県外の医進予備校に在籍