こんにちは、この春よりブリリアンスの講師兼スタッフになりました、白濱いよりです。
今回は、生物を教える上での、私の思いについてお話ししたいと思います。
夏期講習で、生物の授業を持たせてもらうに当たって、私のテーマとなったことは『限られた時間の中で、何を伝えられるだろうか? 』でした。
生徒がわからない問題を淡々と解説していくことも、生徒のためにはなるかもしれない。けれど、”それが本質的に生徒のためになるだろうか?”をずっと問い続けていました。
私が感じた、生物を嫌になってしまう主な要因は下記の2点です。
①単元ごとの繋がりが強く、基礎となる部分の単元をクリアできていないと、他の部分も伸び悩んでしまう。
②私たちの身体の仕組みに関することや、生活している環境についてなど、とても身近なことがテーマとなっているのに、教科書を読むだけではどんな風に自分たちの身体や環境に結びつくのか、具体的な想像がしにくい。
なかなか難しいかもしれませんが、生物はこの2点をクリアすることで、自分自身の身体がどれほどの素晴らしい働きの組み合わせで活動しているのかを知ることができ、感動さえもできると思っています。
また、自分自身の身体と親しくなることで、健康に対しての具体的興味と知識を持つことができ、学校教育にとどまらない、一生涯の学びにもなります。学校の授業やテストだけでは味わえない、生物の世界を楽しめること。そして生物の学習を通して、自分らしい学び方や、学ぶことの楽しさを知るきっかけになって欲しいと思い、生徒ひとりひとりと授業をしていきました。
一緒に筋肉のミオシンの動く様子を動画で見たり、シナプスはどんな時に働いているのか実際に腕を使って確認できた際など、「そうなんだ!」と目を輝かせてくれる瞬間がとても嬉しかったです。
授業での対話を通して、それぞれの学びに対する思いや、悩みを聞くこともできました。同じ目線に立ちながら寄り添うことで、私自身も生物に対する愛情や、学びに対する楽しさを再認識させてもらえる発見の時間となりました。
今後も生徒それぞれの学び方を大事にしながら、生物を楽しいと感じられるよう、一緒に勉強していけたらなと思います。