最近急に肌寒くなってきましたね、何を着ていいか迷走中の白濱です。
今回は、直前期の”受験に対する不安”を、どのようにして手放していくかについて話をしたいと思います。
10月・11月は模試が続き、その度に漠然とした”受験に対する不安”が募っていく時期だと思います。私も、その一人で、模試を受ける度に不安になり、復習も手につかなくなっていました。
しかし、「脳の思考のプロセス」を学び、それを模試の復習に応用することで不安を手放すことが出来るのではないかと考えました。
脳のプロセスからいうと”不安になる”ということは、正常な反応なのです。
どういうことかと言うと、
脳は、模試を受けて「解けなかった…」「時間足りなかった…」などと『反応』します。そこから、「不安だな」と『思考』をします。この一連の過程は、全て“反射的”に起こる反応で、仕方のないことなのです。
しかしこれを繰り返していくうちに、途中の『反応』が省略されて、模試がそのまま“不安”へと結びついてしまいます。
そうすると、根拠のない不安に襲われ、勉強をする気も起きず、ひどくなると心身までも蝕まれて体調を崩してしまったりします。
では、どうしたらこの負の連鎖を断ち切ることができるのか?
脳のプロセスに則り、難しい言葉を使うと模試と”不安”の間に意図的に介入し、『吟味』と『再構築』という2つのワークを加えます。
これを模試の復習に置き換えてみると、
『吟味』=”模試の訂正“
『再構築』=”課題の発見“に当てはめられます。
具体的には、模試の訂正をするとき、『吟味』することを意識しながら、”この知識が足りなくて間違ったのか〜!”などと、間違いを悪く捉えるのではなく、あくまで吟味していく姿勢を取ります。次に、結果を受けて、次の模試や本番での成長課題を書き出し、作戦を『再構築』し、次に挑みます。『吟味』で不安の芽を摘み、『再構築』で安心の種を撒いておくイメージです。
最初は、きついと思います。結びついてしまった思考を手放すことは、苦しみを伴うと思いますが、これを繰り返していくと…
このように、脳の中に新しい回路が生まれ、“不安”はいつの間にか手放されています。
模試の復習を利用して、受験への不安を手放すことで、きっと心も楽になれるし、本番でのパフォーマンスも向上すると思います。
今回は模試に当てはめて話しましたが、これは他にも自分の中の「トラウマ」だったり、手放したい感情を自分から切り離す万能の武器になります。
苦しい時期ですが、この方法を試すことで、少しでも不安を手放し、楽しさや喜びをもって受験に向かえる事を心から願っています。