2020年の春分の日を迎えました。
暦上は1月1日が元旦ですが、天体の運行をもとにすると、春分の日を1年の始まり(宇宙の元旦)と考えることもできます。
こんにちは。小さい頃から星の世界が好きな、ブリリアンス代表の西野です。
COVID-19対策に係る政府の休校要請により、多くの生徒たちが3月2日より自宅学習期間に入っています。
はじめの数日は、生徒たちもある種の解放感に浸っているようでしたが、しばらくすると冴えない顔をするようになりました。
「退屈で仕方がないです」「メンタルがもたないです」と言うような声も聞くようになりました。
これだけの長期休みであれば、本来なら、どこか遠方に出かけて見聞を広めたり、友人たちと外で遊んだり、ボランティア活動をしたりと様々な体験をすることができます。
しかしながら、今回はそういった外出そのものの自粛を促されて、基本的には自宅にいることを要求されている訳です。
感染症を拡大させず健康を守るための措置とは分かっていても、やはり気が滅入ってくるものです。
先日の当サロンにおけるCOVID-19対策の記事にも書きましたが、ブリリアンスは対策をしっかりとした上で、この期間中も、生徒たちと対話をし、個別指導を行い、自学自習環境を提供し続けています。
生徒たちにとってはブリリアンスに通って学ぶことが、精神の風通しを良くすることにも繋がっているようです。
そんな中、ある生徒が素敵な試みを話してくれました。
このお話には二人の登場人物が出てきます。
二人ともブリリアンスに通う同じ学校の高校1年生で、友人同士です。
Aくんはブリリアンスに通うようになって苦手に感じていた数学に自信を持ち始め、定期テスト対策などは自分でできるまでに成長し、成績も大きく向上した生徒です。
一方のBくんは元々数学が好きで自信を持っており、ブリリアンスに通い先取り学習と実戦力養成をしていく中で、学年1位を何回も取ったりしている生徒です。
この休校期間中に、すでに数Ⅲの先取り学習までしているBくんが、友人のAくんに何度もスマホでメッセージを送ってきたんだそうです。
「数Ⅱの微積分を何で予習せんのね」
「微積分、やったらいいがね」
その学校では微積分はもう少し先で取り扱う単元でしたが、Bくんの言葉に感化されたAくんはその微積分とやらをやってみようと、Youtubeで微積分を解説している動画を見ながら予習を始めたんだそうです。
するとその面白さにはまったみたいで、自分で参考書の例題をどんどん解いて、分からないところを私に質問をしてくれたのです。
私はこの話を聞いて、大変感動しました。
先生に言われたから、宿題としてやらなければいけないから、という理由でやった勉強ではなく、「友達に感化されて、自らやってみようと取り組んでみたら、面白くてはまった」勉強体験というのは、その生徒の中に深く残ると思います。
友達に感化されてはまった音楽や漫画のように、勉強ではなくある種の楽しみとして、その生徒の心の中では微積分が躍動していることでしょう。
ブリリアンスに通う生徒同士が共鳴して、数学を楽しみ、理解を深めてくれていることに、塾ではなく「学習サロン」と冠した教育理念が照らし出されているようで、とても嬉しかったです。
止むを得ず実施されたこの休校期間に、この休校期間だったからこそ生まれた素敵な学びがあります。
いまだに先行きが見えない情勢の中、このような学びが、日本各地、世界各地にどんどん生まれていったらいいなあと願っています。
