みなさん、こんにちは。代表の西野です。
本日は「成果という花は、見出してシェアすることで、実をつける」というお話をします。
30年以上前に、ハウス世界名作劇場というアニメシリーズで「愛少女ポリアンナ物語」という作品がありました。
ポリアンナは孤児で、偏屈な伯母さんに引き取られるのですが、ポリアンナのひとつの習慣が、その伯母さんや街の人達を明るく変えていくというお話です。
気になるそのポリアンナの習慣とは何か?
それはどんな時でも、どんな出来事の中にも、「よかった」を探すことです。
実は、このポリアンナの習慣は、解決すべき問題から目を背け、現実逃避をしているだけだと批評する向きもあるようです。
当時アニメを見ていた私も、「よかった探し」をするポリアンナの姿は楽天的過ぎるような気もして、ちょっとむずがゆい気持ちを感じていたのも事実です。
しかし、時を経て物語を思い返してみる時、ポリアンナが教えてくれたのは「よかった探しの素晴らしさ」というよりは、「現実から本人が何かを抽出して、他者に伝えていくことは実はかなり奥深い」ということではないかと思うのです。
ポリアンナは、亡くなったお父さんが教えてくれた「よかった探し」ゲームを習慣化することで、一般的には辛い境遇と思われる日々の中に喜びを見出し、それを言語化して他者に伝えることで、他者にポジティブな影響を与えていきます。
そしてその反響ががまたポリアンナを育てていく。
ポリアンナの話が長くなりましたので、そろそろ話題をブリリアンスに移そうと思います。
ブリリアンスでは月に一度、「その月に得られた成果を、自由に書き出す時間」を、設けています。
生徒の皆さんには、その月の最後の集中演習時に、担当するマネージャーやコーチと対話しながら、ブリリアンスが独自に作成した専用のシートに「成果」を思いつくままに記入してもらっています。

この「成果」という概念も実は奥深く、そのことについてはまた改めてご説明することとして、ひとまず、5月末に生徒が書き出してくれたものの中から、印象に残ったものをいくつかご紹介したいと思います。
みなさんもご存じの通り、5月は、その初旬まで全国的に休校が続いていて、ようやく学校が再開された月でもありました。
その休校期間中に、勉強に打ち込むだけでなく、普段はできない活動をする時間や、自分と向き合う時間を多くもった生徒もいたようです。
「少しずつできるようになってきた(2次関数)」「自分の決めた道がどんなものが見えてきた」と書いてくれた生徒。
「5月実力考査で3教科の順位が上がった→やる気アップ」「自分の将来について真剣に考えるようになった」と書いてくれた生徒。
「微分積分(中間)3位、化学中間自己ベスト更新」「継続は力なり!毎日を積み重ねてもっと大きな結果を」と今後の展望まで書いてくれた生徒。
これらの成果を書いてくれたのは、今年度になってからブリリアンスに入会してくれた生徒ですが、学業面の向上だけでなく、内面の変化・成長も現れているのだなあと、シートを見ながらしみじみ思いました。
「評価」は他者から勝手に与えられてしまうものですが、「成果」はその本人が収穫してあげることで初めて命を持ちます。
そして言葉にして整理することによって、本人に思わぬ気づきや新たな力を与えてくれます。
また本人だけだなく、それに触れた人にも良い影響がもたらされるものです。
「個別指導案内」には書ききれなかったブリリアンス独自の取り組みの一端を、今回はポリアンナ物語を入り口として、お話しさせて頂きました。
今後もブリリアンスの生徒たちの「成果」については、折に触れてお話していきたいと思っております!