みなさん、こんにちは😃代表の西野です!
賛否ある中でのオリンピックの開催と閉幕、コロナ感染者数の大幅な増加、そして大雨による災害…。
どれかひとつだけでも大変な事なのに、この夏はそれらが立て続けに起こっていて、日々対応されている方々のご苦労はいかばかりかと思います。
また例年であればお盆の時期は、遠方に住む親族が顔を合わせることができたり、心静かに先祖の霊に手を合わせたりすることができる時期なのに、今年もそれが叶わなかった方々も多かったのではないかと思います。
お盆は本来、職場や学校から一旦離れ、一族の中の自分に帰って、「普段使っていないけれど、とても大事なチャンネル」の調整を行う期間だと思っています。
社会の中で生きる1人の人間としての、ベースとなる部分の調整ができないまま、引き続き仕事や学業に邁進していこうとしても、なかなか力が出ないかもしれません。
このブログを読んでくださっている、鹿児島県外で勉学や、お仕事に勤しんでいるブリリアンス卒業生の皆さん。
帰省もできず、家族が近くにいない中で、コロナや自然災害に備えながら生活をすることは、不安だったり寂しかったりするだろうと思います。
リアルでは、誰かと会って連帯することがなかなかできなくなってしまいましたが、決して、家族や友達との連絡を遠慮しないで。
オンライン上ではありますが「人に甘えること」を自分に許してあげてくださいね。
私も身に覚えがありますが、大学1年目や社会人1年目の心細さは、なかなかに大きいものです。
1人で立派にがんばるんだー、と気を張り過ぎず、誰かに上手に頼りながら生きるんだー、と思って、日々を過ごすのがちょうど良いです。
学習サロン ブリリアンスは、オンライン上にいつでも存在して皆さんを見守っています。
帰って来れなくても、何か話したいこと、相談したいことがあれば、気軽にLINEオフィシャルにメッセージをしてくださいね。
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ブリリアンスの夏期講習、前半戦を終えました!
夏期講習では、演習を軸とした独自の個別指導を行っていて、4回が1セットなのですが、この1セットでやり切る演習量はかなりのものになります。
しかし、どの生徒もくじけることなく、コーチ陣のサポートと個別指導を受けながら、次々と決めた目標を達成していきました。
1人で毎日ランニングをするのは、強い意志の力と習慣化が必要ですが、「一緒に走ってくれる人」と「いつ一緒に走るかという約束」があれば、人は割とスムーズに実行できるものです。
私も夏期講習の講座を幾つか担当したのですが、生徒の成長の様子に感動させられることが多々ありました。
その一つをご紹介します。
夏期講習から参加してくれている、ある生徒(Aくんとしますね)のお話です。
Aくんは、数学の「場合の数・確率」が苦手だということで、4回1セットの夏期講習の講座を受講しました。(例年、場合の数・確率に苦手意識を持つ生徒さんは、多いんですよね。)
受講当初は、理解があいまいになっている部分も多く、問題が解けずにストレスを感じることも多かったのではないかと思います。
ですが、Aくんが素晴らしかったのは、「ブリリアンスの夏期講習のモットー」をしっかり理解して、学習計画に毎回丁寧に取り組んでくれたことでした。
ただ問題をこなすだけでなく、「図を描いて考えること」「大事なポイントを自分の言葉で要約してみること」「自分で解決を試みても、どうしても分からない問題に印をつけて視覚化し、授業時に質問すること」といった目当てを意識しながら、演習をしっかりと進めてくれたのです。
また余力がある場合は、決められた範囲を超えて、チャレンジ問題まで自主的に取り組んでくれました。
回を重ねる毎に、Aくんの顔つきが変わっていくように感じられました。
そして最終第4回。
全ての演習と授業が終わり、最後にこの4回の講座を振り返って感想を書いてもらったのですが、A君がその感想を書く姿に、私は心を打たれました。
1、2行の簡単な感想で良かったのですが、Aくんは、何行も何行も一心不乱に感想を書き込んでくれたのです。
その感想には、次のような言葉が書かれていました。
「…どの問題において何を使えばよいかが分かるようになり、確率の問題・場合の数の問題を解くことが楽しくなっていった」
私はこの「楽しくなっていった」という感想が大変嬉しかったです。
実際、最終回に行った小テストでは、A君は満点を取ることができましたし、実力も着実についていました。
世の中には毎日、何千何万という採点されたテストの答案が生まれている訳ですが、その中で「解くのが楽しい」という感覚のもとに生み出されたものが、一体どれだけあるんだろうなあと思います。
残念ながら、この1年半の間にブリリアンスに加入した生徒の、顔の下半分を私はほとんど見たことがありません。
話をしていても、口元が笑っているのかどうかは分かりません。
生徒の目を見つめるしかありません。
Aくんだけでなく、多くのブリリアンス生の、マスクに覆われていない二つの目が、この夏を通じて、静かに輝きを増しています。