いつもご愛読ありがとうございます、白濱です。
今回は、成長の軌跡として、生徒Nくんの化学でクラス1位になるまでの物語をお伝えします。
入塾当初の様子
高校2年生の時、Nくんはブリリアンスのホームページを見て、「ここなら行ってもいいかな」と思ったと、体験授業を申し込んでくれました。
当時から、化学の授業を受けたい、なんとかしたいと話してくれていて、スキル型個別指導で化学の受講を開始。
学校の授業についていけなかったり、そのような体験から、学ぶこと自体楽しく無くなってしまっている印象でした。
ターニングポイントとなった理論
授業を重ねていく中で私は、Nくんがわからないもの、不安なことをしっかり全て拾えているのだろうか、受験に間に合う指導ができているのだろうか、と不安になります。
そんな時、当時大学で学んでいた教育工学の理論のひとつである「人間性心理学」に出逢います。
人間性心理学は、
「人間は誰しも主体的に自ら成長させていくことが出来る。」
という仮定のもとに成り立っています。
生徒の成績を先生が上げるのではなく、生徒自身が自分で成長できることを信じて、成長したい!という気持ちをサポートするというものです。
私は、私がNくんが成績が上がるように指導しなくては、と思い込みすぎていたんだと心を改めました。
個別指導で教えられる時間は、週に数時間程度です。それ以外の時間で、Nくん自身が、自ら成長させていけることを信じて、Nくんの成長したい!気持ちをサポートするにはどうしたらいいか、そこに主眼を置いた指導に切り替えました。
Nくん自身が楽しい!と思える勉強法のきっかけを掴めないだろうかと、他に好きな教科はどのような勉強をしているのか、Nくんとの対話を通して探っていました。
その中で、学校でまだ習っていない単元の「先取り学習」がモチベーションになることを話してくれます。
そこからの成長はあっという間
2人で、学校でまだ習っていない有機化学の先取り学習を始めます。
それから初めてのテストでは、クラスの平均点を上回ったと報告してくれました。
授業がない日も、フリートレーニングを活用し、学校の宿題でもないのに自ら化学の難しい問題集を解き、わからなければ質問に来てくれるようになります。
初めて自ら質問に来てくれた日は、わからない問題を「知りたい!」と思って自ら動いてくれたことがとっても嬉しかったことを覚えています。
2回目のテストではなんと、化学がクラスで1位だったと報告をしてくれたのです。
言葉にならない思いが込み上げ、報告を受け涙がこぼれてしまいました。(今執筆しながらも、思い出して泣いてしまいそうです。)
1位が取れたこと、それ自体もとっても素晴らしいことです。
でもそれ以上に、Nくんがこの1位を取るまでに、どれほどの自分自身の改革を行い、自らを成長させてきたのか、その成長の軌跡に感動し、嬉しくて、尊くてたまりませんでした。
私は、Nくんのこの成長の努力を、心から尊敬します。