学習サロン ブリリアンス

〜学びで孤独にさせない〜 学校に行けなかった子供たちの、その後のお話。

いつもご愛読ありがとうございます!白濱です。

私は、日々生徒と一緒に学んでいく中で、「学びで孤独にさせない」という願いを持って、指導をしています。
そのきっかけとなった、高校時代の友人ふたりについて、今日はお話をしたいと思います。


ひとり目は、同じクラスの女の子。

1年生の時はものすごく元気だったのに、2年生になり急に、朝から学校に来られなくなりました。

私自身も高校生の頃、朝なかなか起きることができず、学校に行ってもボーッと過ごしてしまう時期がありました。今振り返ると、私も友人も起立性調節障害だったのだろうと思います。

当時は起立性調節障害自体そんなに知られておらず、
私自身も「自分が根性無しなのかも」と落ち込んでいましたし、周囲も、友人のことをなんで朝来れないんだろうと不思議に思っていました。

そんな中、友人は出席日数が足りず高校を中退します。

ふたり目は、ひとつ年上の男の子。

病気が理由で出席日数が足りず、留年していました。

クラスには知り合いも多くないため、その子はひとりでいることが多く、気になった私はよく話しかけていました。

その後仲良くなり、化学が得意だった彼に、卒業まで化学を教えてもらっていました。

当時の葛藤が今に繋がる

二人とも、それぞれにいいところがありました。

ひとり目の女の子は英語がとても得意で、また根が明るい子だったので、学校に来れた時は周囲に気を遣って明るく振る舞っていました
年上の男の子も、非常に頭がよく、書道部に所属していて字も綺麗で、いつも勉強をわかりやすく教えてくれました。

どうして病気で苦しんでいる二人が、こんなにも才能あふれる二人が、学校の制度の中で辛く孤独な思いをしなくてはならないのだろうと、
特にひとり目の友人が学校を辞めてしまった時は堪えきれない思いに苛まれたことを覚えています。

この二人との出会いが、今の私の教育の根幹に大きく関わっていると思います。

「学びで孤独にならない」指導

令和3年文部科学省の白書によると、1,000人当たりの不登校生徒数において、鹿児島県は全国で6位と上位にあります。

最近では、ブリリアンスでも、学校になかなかいけなかったり病気や発達障がいで学びづらさを感じている子供たちと一緒に学ぶ機会が増えてきました。

なぜこのような子たちが、「学校という学びの場」で孤独を感じないといけないのか

学校や周囲から心ないことを言われ、傷付いてくる子もたくさんいます。

そんな子供たちの日々感じていること、今の体調、感じている不安を一緒に話し、辛さは分け合って、
その子にしかない唯一の輝きを学ぶ中で見つけ、しっかり言葉にして伝えることを大事にしています。

指導例はその子に合わせて様々

例えば、病気が理由で、通信高校に進学することを決意した子は、病気の特性上どのような学習方法が良いかなどを提案したり、病気とうまく付き合いながら大学進学を目指すサポートをしています。

また不登校の子も、学校に行けなかった部分の穴埋めをするという過去を振り返る感覚ではなく、その子のペースで未来に向けてどう戦略を練るかを大事にするようにしています。

対話の向こうにある「本音」

中学生、高校生の時は自分が抱える辛さを誰かに話していいのか、それすらもわからないことが多いと思います。
授業の時以外も、ブリリアンスではスタッフとお話をする様子がたくさんあります。

自分が今ハマっていることや、愚痴、恋愛のことなど他愛のないお話でいいのです。

その延長に、本人が本当に話したいことが、ポツッと出てきます。人に話せたことで、少しだけ楽になれるのです。
そんな時間が生まれるよう、ブリリアンスの自習室はリラックスできる空間に、マネージャーの斉藤さんが設計してくれました。

もしも学びづらさ、孤独感を感じている人がいたらぜひ、ブリリアンスを頼ってくださいね。

友人ふたりのその後…

最後に、先ほど述べた友人2人のその後が、気になりますよね。

今ではふたりとも自分の道を歩み、それぞれの特技を活かして女の子は栄養士、男の子は先生として働いているそう。これを聞けた時は、とても嬉しかったこと覚えています☺️

この二人のように、今は必死にもがいている子供たちも、きっと未来は明るいと心から信じて、これからも一緒に成長していきたいと思います。🌱✨


執筆者:白濱 衣麗 (しらはま いより)

早稲田大学人間情報科学部eスクールに在学中。「どのように教育の問題を解決するか」を研究する「情報メディア教育論」研究室に所属。
心理学的支援法や障害者・障害児心理学・心理教育学等履修。学んだことを日々の授業に活かせないか、日々奮闘中です!

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