みなさん、こんにちは😊代表の西野です!
本日は、最近読んだ本のご紹介と、そのエッセンスについてお伝えさせて頂きたいと思います。
ひとりひとりにフィットする1からの勉強法「勉強大全」 著者:伊沢拓司
最新の勉強法の本を読みたくなり、ふらりと書店に立ち寄った際に見つけたこの本。
著者は、東大王といったクイズ番組や、Youtubeのクイズチャンネルで有名な、若きクイズ王、伊沢拓司(いざわたくし)さん。
伊沢さんについては、数年前、高校のクイズ研究会に所属していた生徒から、その存在をチラリと聞いていた程度で、それほど知っている方ではありませんでした。
本を手に取って、何ページかを読み進めていくと、伊沢さんの頭の良さだけでなく、これを伝えたいんだという熱い気持ちや、受験生の心に寄り添う優しさに共感しました。
購入を決めた私は、2ヶ月くらいかけて、重要な部分をメモしたり、その内容を生徒・保護者に話したりしながら、少しずつこの本を読み進めていきました。
そう、この本「勉強大全」と銘打つくらいですから、分量的に結構なボリュームがあるのです。
この本の最大の特徴は、ハウツーだけをコンパクトに説明するのではなく、「良い勉強法の原則とは何なのか」と言った前提について、ページを割いて丁寧に解説をしているところです。
そこが他の勉強法の本には見られない、本書の素晴らしさのひとつなのですが、読むのに多少の根気を必要とするかもしれません。
今回は本書の中で私がいいなと思った、伊沢流勉強法のエッセンスを2つほどお伝えいたしますね。
①自分をよく知ることが、良い勉強法を見出す第一歩!
すべての人にあてはまる良い勉強法はないと伊沢さんは言います。
勉強の知識がある人に尋ねる時にも、「良い勉強法ありますか」ではなく、「今私はこういう状況で、こんな感じになりたいのですが、最適な勉強法はないですか」と尋ねた方が良いと。
たとえば、自習室の活用法について、伊沢さんはこんなことを言っていました。
彼は塾の自習室に通う際、朝一番に行くのではなく、しっかり睡眠をとってから、わざと遅れて行っていたのだそうです。
睡眠不足の他の受験生がお昼頃に早々に燃料切れを起こしているのに対し、睡眠十分の伊沢さんは閉館時間までパワフルに勉強をしていました。
また、集中が落ちてきたなと感じたら、少し歩き回ったりして、わざと集中を切ってリフレッシュしていたそうです。
このように自分のタイプをよく知った上で、常識にとらわれず勇気をもって勉強のやり方を作っていくことが大事なんですね。
②1日1点得点を伸ばすイメージで「三段階計画法」
本書では「受験の本番での得点を最大化すること」を目標とした勉強法についての解説がなされています。
今やっている勉強が、自分が受験する学校の試験内容に合わせたものになっているか、得点を最大化することにつながるかを常に意識します。
そして、1日1点 得点を伸ばすイメージをもって毎日の勉強を進めていくのですが、計画の立て方にちょっとしたコツがあります。
毎月どのようなことを達成していくか月の目標を定め、それを一週間ごとのタスクに分けていきます。
その1週間のタスクを達成するために、今日何をするかを勉強を始める前に決めます。
1ヶ月→1週間→1日という三段階で計画を立てていくんですね。
細かい月間計画表を立てても、途中で計画がくずれて上手くいかないという人でも、この方法だと修正しやすいのでやりやすいかもしれません。
伊沢さんの勉強法は一貫して、「アウトプットが肝要」というような、勉強の大原則を押さえた上で、個々人のタイプにどうフィットさせるかを追究しています。
私自身も学生時代、色々な勉強法を試しながら、状況・目標に応じて、自分にフィットするものを作っていったタイプです。
また私が個別指導をしている生徒たちも、勉強の大原則を押さえながら、自分に合ったやり方を見つけて実践している生徒は伸びていきます。
伊沢さんも、東大生時代に予備校のチューターをしてたくさんの生徒の相談に乗り、勉強法のアドバイスをしてきたそうです。
自分にフィットする勉強法が中々わからない時は、信頼できる知識のある人に話をしてみることで、大きく視界が開けるかもしれませんね。