学習サロン ブリリアンス

働く人の鑑(かがみ)

今日私が感動してしまった、2人のカッコいい「働く人」のお話です。

私は車にETCをつけるため、ある自動車整備工場に向かっていました。

googleで地図を印刷しておいたのですが(カーナビはない・泣)

目的の場所が見つからないまま、道を行き過ぎてしまいました。

私はUターンをしようと、すぐ目の前に見えるガソリンスタンドに

突入したのですが、当然給油のために入って来た車だと思った店員さん

が威勢よく私の車を誘導してきました。

私は申し訳ない気持ちを抱えながら、窓を開け

「あの、この辺に○○自動車さんはありませんか??」

と尋ねました。

すると、一人の日に焼けた笑顔のまぶしいお兄さんが飛んできて

「はい!あのですね!この道を戻っていただいて…」

と嫌な顔ひとつせず、一生懸命説明してくれるのです。

しかも、途中からは、自分の手の平にボールペンで地図を描いて

説明してくれたのです。

彼の真心と懸命さに、私は心から感動してしまい、

「本当にありがとうございます!次は必ず給油に来ますので!」

と丁寧にお礼を言って、そのガスリンスタンドを後にしました。

(※直前に他の店で給油していたため、それ以上の給油は無理だったのです)

彼は、私が道路に出るときもしっかりと誘導してくれ、

ただ道を尋ねただけの私を、最後まで深々と礼をして見送ってくれました。

もうひとりの感動的な働く人は、リサイクルショップの兄ちゃんです。

私は、無事にETCを装着した後、ホワイトボードやデスクを探しに

あるおばちゃんからクチコミで「ここはいいよ♪」と聞いた

リサイクルショップに出かけました。

店内の品揃えは良かったのですが、

ホワイトボードやデスクは見当たりませんでした。

ラグビーか格闘技をやっていそうな、体格の良い店員さんが

「お探し物は見つかりましたか?」と声を掛けて来たので、

「ホワイトボードは扱ってらっしゃいませんか?」と

尋ねてみました。

兄ちゃんは少し渋い顔をした後、本店に聞いてみますね、

と言って、すぐに電話をかけました。

残念ながら本店にも置いてなかったらしく、

「すみません…うちは事務用品にはそんなに強くないんですよ…

でもですね、あの、他の店員には言わないで欲しいんですけど

○○団地に○○商会という店がありまして、

そこが事務用品に強いと思うので…」

と言って、メモ紙に地図まで書いて説明してくれたのです。

「他のお店のことなのに、教えて頂いてほんとに有り難うございます!」

と私が言うと、その兄ちゃんは、

「いやお客さんが困ってらっしゃれば、何か手助けしたくなるので…」

とにこやかに笑っておられました。

私は結局何も買わずに店を出たのですが、

その兄ちゃんは、買い物をしたお客さんと同じか、それ以上と思えるくらい

愛想の良い声で「ありがとうございましたあ!」と私を送ってくれたのです。

このお二人は、

自分が何の仕事をしているのか、心から理解しているのだと思いました。

このお二人は、

給油をしてお金をもらうことや、リサイクル品を売り買いして

利益を得ることだけを、仕事だと思っていない。

ガソリンスタンドやリサイクルショップというお店を通じて、

困っているお客さんにできる限りの手助けをしてあげること、

お客さんに喜んでもらうことを仕事の根底にしているのです。

もしかして、彼らの中には、このように礼を尽くすことが

店の好感度を上げ、巡りめぐって自分の店の利益につながるという

思いもあったかもしれません。

それでもいいのです。

彼らは「他を利する」ことを身体に血肉化していなければ、

到底できないような、ものすごい反応速度で、

私に情報を与えてくれ、心からの礼を尽くしてくれました。

彼らは私に心からの感動をくれました。

そして、このような日記を書くエネルギーすら与えてくれました。

彼らは働く人の鑑(かがみ)だと思いました。

私も見習いたいです。

上部へスクロール