ワールドカップ、
日本vsパラグアイ戦
最後の最後まで手に汗握る、気迫と気迫のぶつかり合いでしたね。
120分という長い間、集中力を切らさず走りぬいた
選手達の闘志は本当に素晴らしかったと思います。
PK戦になったとき、私は、もう勝っても負けてもいいじゃないか
という気すらしました。(もちろん勝利を祈らなかったと言えば
嘘になりますが)
PK戦では、決めた選手の栄光より
決められなかった選手が背負う荷の方が
どうしても大きくなってしまいます。
ロベルト・バッジョというイタリアの名選手が
「PKを外すことができるのは、
PKを蹴る勇気を持った者だけだ」
と言ったそうです。
駒野選手がはずしてしまった直後に、中沢選手が
彼を抱きかかえるように列の中に招き入れた姿。
肩を抱いて泣いた松井選手、阿部選手の姿。
笑顔でその背中を押した、稲本選手の姿。
また、最後のPKを決めたパラグアイの選手が、
歓喜に震える輪を抜け出して、
駒野選手に掛け寄り、額をすり合わせて何かを語りかけたんだそうです。
スペイン語なので、駒野選手は分からなかったかもしれませんが、
言語を超えて通じるものが、両者にはあったのではないでしょうか。
なんて美しい姿だろうと思いました。
敵味方を超えて、死闘を演じた選手達に通い合う
真のスポーツマンシップを見る思いでした。
ワールドカップには、黒い歴史が多々あるようですから、
こんなにも純粋で美しい闘いの軌跡は
稀有なことなのかもしれません。
人と人が全身全霊でぶつかり合う時には、
勝敗を超えて、感動が残るものなんですね。
余談になりますが、
昔、横綱貴乃花が、ひざを痛めながらも、相撲人生を賭けて
横綱武蔵丸を破り、鬼の形相をして、優勝を決めた大一番にも
同様の感動がありました。
(小泉元首相が、「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!」
と言ったやつです)
あの瞬間に、大相撲は終わってしまったのではないか、と思ってしまいます。
ギャンブルに身をやつした関取や親方の皆さんは、悪い意味で
「相撲人生を賭けてしまった」んですね。
スポーツの光と影に沸いた、梅雨空の日本。
明日から7月です。
梅雨明けと共に、サッカーも大相撲も、そして自分自身も
また新しい一歩を踏み出していけるといいなあと思います。
(※昨日のクイズの正解
パラグアイの首都は「アスンシオン」でした。
パラグアイに行ってらっしゃった先生からの質問で、
中学生だった私たちのクラスでは、誰一人答えることはできません
でしたが、私はそれ以来「アスンシオン」を忘れることができません)