<花かごしま2011に行ってきました。サブ会場にちょこっとだけでしたが>
緑の草原に生けられた、色とりどりの花々を見ながら、
ふと暗い宇宙に浮かぶバラを想像してみました。
根もむき出しで暗闇にぷかぷか浮いてて、
なんだかとても寂しい気がします。
花は花だけで輝くのではなく、それを包む
土や空やリボンや花瓶があるから、輝くんですね。
花かごしまでも、うわあと心に響く創作ガーデンは
とても上手に花以外の要素を活用していました。
窓枠から飛び出すように花を飾ったり、
外灯のガラスの中に花を飾ったり。
でも、先ほどの想像上の暗闇の中にぽかりと浮かぶバラも、
うまく説明はできませんが、寂しいけれど美しい気がします。
その宇宙を漂うバラが美しいと思えるのは、
我々の中にある何かが、
そのバラを包もうとするからだと思うのです。
その精神的な何かは、「慈愛」と呼べるものかもしれません。
土や空やリボンや花瓶で包むことはできなくても、
我々が「慈愛」という気持ちで包むことができるものはすべて、
美しく輝くのではないかなと、そんな空想をしました。