英作文の「コツ」

〔以下の記事は、ブリリアンス通信2019年12月号に「解決!白濱先生のお悩み相談教室」として掲載した内容を転載したものです〕

イニシャルMさんのご質問…

私は、自由英作文で日本語で内容を考え、英語に直しています。 無生物主語にするかや、どの構文を使うか考えながら書くと時間がかかりすぎて困っています。 先生の自由英作文を書くときのコツを教えてください。 

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自由英作文の対策は、誰しも一度はぶつかる壁だと思います。 意見を問われて、しかもそれを英語で書かないといけないなんて…!と、私も苦労しました。 

コツの前に、自由英作文に取り組む「心構え」について話をします。 

この「心構え」を聞いてから「コツ」に取り組めば、きっと自由英作文をやってみようと思えるはずです。 

自由英作文の「心構え」は2つあります。 

・簡単な英文で良い。 

・自分の意見でなくても良いので「書ける文」を書く。

初めてこの2つを知った時は、なんと不真面目な!と思いました。 

私も、真剣に日本語で意見を考えて、出来るだけ難しい構文を使って英訳するように、毎回取り組んでいました。 

ですが、この心構えで自由英作文に取り組むようになってから、肩の荷が降りて、英文を書いてみようという気になれました。 

減点されない、ツッコミどころのない文章を書けることが重要で、最初は無理に難しい構文を使おうと思わなくても大丈夫です。

まずテーマに沿った英単語を自分の語彙のストックからピックアップして、それを使って英文を作っていきます。

 自由英作文で一番問うているのは意見ではなく、英作力です。

 ですから、この「心構え」は決して不真面目なんかではなく、正しい取り組み方なのだと、私も実感しました。

自分の意見が書けなくても、自分の中に書けるフレーズが増えれば自分の意見も書けるようになっていくので安心してください。最初の頃だけの辛抱です。

次に、「コツ」について話します。

私がいつも自由英作文を書く時に心がけていたことが3つあります。 

1つめは、自分の”型”を持つことです。

 型を持っておくと、時間短縮に繋がります。 どういうことかというと、

このように文章の進め方と、書き出しのフレーズを決めていました。 

志望校の傾向に合わせて、自分の型を、自分の好きなフレーズを使って作っておくと良いです。

2つめは、抽象から具体に論を進めることです。 

英語は、段落内も英文内も抽象から具体に話を広げて行くのが特徴です。 

なので、特に”型”でお話をした、主張で述べた「抽象的」な表現の文に、理由を述べる部分は「具体例」を後から付け加え、説明をしていく構成にすると、書きやすく語数もどんどん増えていきます。 

3つめは、主語はできるだけ”人”にして、”接続詞”で繋げることです。 

これはミスを減らすための工夫です。 

無生物主語をとる構文は、主語自体が接続詞の役割を担ったり、読みやすく整理されて、良いことも多いのですが、制約も多くミスを招く原因になったりします。

なので、出来るだけ文は”人”を主語にとって、接続詞で文をつなげていくよう心がけます。

自由英作文は、数学のように答えがひとつではありません。だからこそ、様々な広がりがあって、英語本来の楽しさを実感できるものだと思います。

この「心構え」と「コツ」で、自由英作文の対策を楽しめる扉が開くことを願っています。