2025年新課程入試に向けた、数学の学習の重要なポイント

みなさん、こんにちは😊ブリリアンス代表の西野です。

本日は、2025年から行われる新課程大学入試、特に数学の共通テストの変化についてのお話をしたいと思います。

またその変化に対応するには、どのような準備をしていけばよいか、その重要なポイントについてもお話しいたします。

主な変更点のポイント

ご存知の方も多いと思いますが、現在高1の生徒(2023年4月に高2になる生徒)から高校での教育課程が大幅に変わっています。そして彼らが大学受験を迎える2025年から、共通テストの内容も大きく変化します。

まずプログラミングなどを扱う「情報Ⅰ」が必修科目となり、共通テストでも試験が科されるようになります。また、数学も大幅に変化します。

数学の細かい変更点

数学Ⅰの「データの分析」に、「仮説検定」の項目が新設され、数学A の「確率」には、約7年ぶりに「期待値」の項目が復活しました。

数学単元変更表

さらに、一時消滅していた数学Cの教科書が復活し、ベクトルの単元が数学BからCに移動複素数平面と2次曲線もこの教科書で扱われるようになります。

そしてなんと、この数学Cが、共通テストの数学にも入ってくるのです!これまで「数学Ⅱ・数学B」という形だった60分の試験が、「数学Ⅱ、数学B、数学C」という70分の試験に変更されるのです!

受験生にとってはかなりの負担増

理系の生徒だけが履修すれば良かった複素数平面と二次曲線を、文系の生徒も履修して、受験対策をしなければならなくなったのです。

(※共テでは、数学Bの数列、統計的な推測、数学Cのベクトル、平面上の曲線と複素数平面の4つの項目から、3つを選んで解答)

受験生にとってはかなりの負担増です。今も昔も高校に通う期間は3年間。生徒達に与えられた時間に変わりはありません。

にも関わらず、学ぶべき内容は大幅に増え、テストの難易度もセンター試験時代とは比較にならないほど上がっています。

「7回の法則」

それではどうやってこの変化に対応し、志望する大学の合格を勝ち取っていけばいいのでしょうか。

ひとつの鍵は「先取り」です。

もっと詳しく言うと「先取りをして、学習の見通しを良くし、復習の質とスピードを上げていくこと」です。

ではなぜ、「先取り」が大事なのでしょうか?

数学という教科は、初めて学んでいる時には、教科書が言っていることの6割くらいしか分からないのが普通です。それでも、先に進んで行って、単元の最後まで通ってみる。そして、その後でもう一度、最初から復習をしてみると、あら不思議。最初は意味が分からなかったことが、パッと分かったりするんですね。

それでも、まだ10割の理解にはならないでしょう。

そこからさらに復習を重ね、問題集や参考書で類題を何度も解いていくうちに、理解は少しずつ深まり、定着していきます。

約20年塾講師をしてきた経験から言いますと、ひとつの問題を様々な角度から「7回」学習した時に、どんな人でもその知識を定着させることができるようです。

逆説的な言い方になりますが、数学は復習が肝心だからこそ、限られた時間の中でたくさんの内容を身につけるために、「上手に先取りをする力」が必要になります。

ひとつには、これから学ぶ単元の先取りを上手に進めておけば、学校での授業は、生徒にとってその単元の2回目、3回目の学習になります。また単元を最後まで通っていることで、見通しが良くなっていますから、2回目以降の学習はより深く、効率的になります。

「先取り」をする様々な方法

先ほどの「7回の法則」に照らせば、そのゴールへの到達は格段に早くなるでしょう。

この「先取り」が鍵というお話、もちろん私が最初に言い出したことではありません。昔から多くの塾や予備校でアピールされていることです。

先取りをしたいという生徒の要望に応えてくれる塾や予備校、教育サービスはいまやごまんとあります。

大手進学予備校が売りにしている有料の映像授業を使って先取りをするのが合っている人は、それを利用すれば良いと思います。

ネットで視聴できる無料の映像授業や参考書等で先取りできる人はそれでも良いでしょう。

”個別指導”で「先取り」が合う人

では個別指導塾で先取り学習をするメリットは何でしょうか?

それは何よりもまず、講師からの適切なフィードバックがその場で得られることです。

例えば、先取りを進めていると、疑問に思うことが多々出てくるかと思います。

それらの疑問について、その時に解決しておいた方が良いものなのか、それほど重要なことではないから後回しで良いのか、初学者には判断がつきません。

公式の導出法を理解してから問題練習した方が良いのか、まず公式を覚えて使えるようになることが優先なのか、数学ではそのような場面が多々訪れます。

そんな時、講師からその疑問に対しての適切なアドバイスのもらえれば、生徒はスッキリした気持ちで学習を進めることができます。

また、生徒は自分がここまで達成できた!ということを講師と共有することで、モチベーションを高めることもできます。

さらに、計算過程の細かい部分も見てもらえるため、独学ではなかなか知ることのできない計算の工夫もその場で身につけることができます。

これらのメリットは、集団授業や映像授業主体の塾では得られないものです。

ブリリアンスでは、個別指導だからこそできる生徒へのフィードバックをとても大切にしています。

質・量ともに増加する2025年以降の共通テストに向けては、先取りを上手に進め、復習の質とスピードを高めていくことが重要です。

生徒のみなさんは、自分の学習スタイルや性格等をよく考えて、自分に合った先取りのスタイルを選び、実行していけるといいですね!